|
「クリスマス」はキリストの誕生日、イースターは復活節、イエス・キリストの甦りの記念日だと大部分の方がご存じですね。でも、「ペンテコステ」?・・・ご存じない方のほうが多いでしょう。実は、この日はイエス・キリストの教会の誕生日なのです。
三つともキリスト教にとって、もっとも大切な日です。神はそれぞれに奇蹟を起こされました。
キリストは甦って昇天される時、「やがて神の御霊(聖霊)をつかわす。だから信じて、祈って待望しなさい」と弟子たちにお命じになりました。エルサレムの二階座敷に120人程の男女が集まり、連日、心を合わせて熱心に祈り、待ち望みました。
「過越の祭り」からちょうど50日目、ペンテコステの日(五旬節)に奇蹟は起こりました。突然、天から激しい風が吹いてくるような響きが起こり、家全体に響きわたり、炎のような分かれた舌が現れて、ひとりひとりの上にとどまったのです。すると、そのみなが、しゃべれるはずのない外国語、メソポタミヤ語、カパドキヤ語、エジプト語などで話し始めたのです。酒にでも酔っているのかと人々は思いました。ペテロは立ち上がって、これこそ主イエスが語り、旧約聖書が預言している通りに、神の霊、聖霊が下ったのだと解き明かしました。
続いてペテロは、イエス・キリストの降誕、その十字架の死、甦りの意味が、人類をその罪と滅びから救い出し、新しい人類をつくるためだと説教し、「悔い改めて信じよ」と迫りました。その時、すぐさま三千人が新しく仲間に加わって、イエス・キリストの教会が誕生しました。そして今に至っているのです。彼らは、「俺が」「私が」と言うことをやめ、すべての持ち物を持ち寄って、互いに愛し、互いに仕え合って生き始めたのです。
アダムとエバが神にそむいて以来、罪と死に牛耳られ、憎み合い、殺し合う戦争を繰り返してきた人類が、イエス・キリストをかしらとして、その新しい命に、愛に、真理に、力につながるひとつの共同体となったのです。口も耳も手も足も、爪も毛穴もひとつ体であるように、みんな違う者たちが、同じ神、救い主に信仰によってつながり、共に苦しみ、共に喜ぶ新しい体になったのです。
新しい、希望に満ちた共同体が世界に誕生したのです。私はこの新しい社会こそ、人類のホープだと思うのです。
|